行列の指数関数の話をしました #kansaimath

10月26日(土)27日(日)に行われた、第12回 関西すうがく徒のつどい に参加しました。 せっかくの機会ということで講演に応募したところ採択され、「行列の指数関数」という内容で90分の講演をしました。

講演資料: www.docswell.com

基礎的な内容ではありますがそれなりに大事な話題だし、いくつかの本では見かけるけども案外ちゃんと勉強する機会がない内容かな、と思って話してみました。

今回は、黒板に板書する形で話しました。 いつも早口になる傾向があるので、時間にも余裕を持たせて、ゆっくり話すように気をつけたつもりです。できたかどうか分かりませんが。

しかし、板書は思ったより疲れました。 資料をそれなりにちゃんと作っておいたのですが、どうせ資料を作るならスライドの形で作って、プロジェクターで表示しながら話すほうが良かった気がしています。 次の機会があればそうしよう・・・。

講演の準備で一番参考にしたのは以下の本です。他にも、上記の講演資料に記載している参考文献にはお世話になりました。

質疑応答ではわりとあやしい回答をした感もあります。 実数体複素数体以外で考えることがあるかどうか? 級数が収束する必要があるので完備である必要はありそうです。 有限体などで考えることもできるかもしれませんが、それはまた別の話になるのかも?

講演の後で、無限次元で exp にあたるものは考えることができて、関数解析を学べば分かると教えていただきました。ありがとうございます。 関数解析が無限次元の線型代数だと言われる理由が、なんとなく腑に落ちた感じがします。

ところで、つどいに参加するのは昨年に続いて2度目ですが、やはり全体的にレベルが高いですね。話を聞くのもなかなか大変です。

今回、個人的に一番影響されたのはハミルトン系の話です。 話を聞いていた時点ではいまひとつ飲み込めなかったのですが、この話は野海先生のパンルヴェ方程式の本を読むための導入だということだったので、 帰って(なぜか既に持っていた)その本を読んでみたところ、なんとなく読めそうな気がしてきました。

ちょっとずつ勉強していこうかな、と思っています。